リウマチ科のご紹介
リウマチ科では関節リウマチや膠原病などのリウマチ性疾患の診療をしています。
リウマチ性疾患は自己免疫性疾患とも呼ばれ、自分の体をウイルスや細菌から守る免疫力が、本来敵では無い自身を攻撃する病気です。関節リウマチでは、朝のこわばり、手指の多数の関節に対称的な腫脹と疼痛をきたします。進行すると軟骨や骨が破壊され、関節は変形し身体機能障害を生じます。膠原病でも関節の痛みや腫れをきたしますが、病気の主体は内臓で自己免疫が肺や腎臓などを攻撃し障害を来すことが知られています。
当院では、関節リウマチの早期診断と薬物療法に力を入れています。進行例では整形外科と連携しリハビリテーションと外科的治療をおこない、関節機能の再建に努めています。それにより、患者様がより良い日常生活が送れるようサポートをしています。また、膠原病や血管炎症候群に対しては、患者様一人一人の状態に合わせた治療の最適化を目指して診療をしています。
診療対象疾患
- 関節リウマチ・悪性関節リウマチ
- 全身性エリテマトーデス
- 強皮症
- 皮膚筋炎・多発性筋炎
- 抗リン脂質抗体症候群
- 混合性結合組織病
- シェーグレン症候群
- 成人スチル病
- ベーチェット病
- 血管炎症候群
- 強直性脊椎炎
- 反応性関節炎
- SAPHO 症候群
- 乾癬性関節炎
- リウマチ性多発筋痛症
- RS3PE 症候群
- その他
( 当院では、線維筋痛症に対する専門的治療は実施しておりません。)
関節リウマチ 通院患者数688名(2025年3月現在)
抗リウマチ薬使用状況
| 一般名 | 投与人数 | |
|---|---|---|
| cs-DMARDs | サラゾスルファピリジン | 142 | 
| ブシラミン | 39 | |
| イグラチモド | 34 | |
| メトトレキサート | 400 | |
| タクロリムス | 60 | |
| ミゾリビン | 4 | |
| レフルノミド | 6 | |
| 生物学的製剤 | インフリキシマブ | 3 | 
| エタネルセプト | 55 | |
| アダリムマブ | 31 | |
| トシリズマブ | 71 | |
| アバタセプト | 41 | |
| ゴリムマブ | 15 | |
| セルトリズマブ | 5 | |
| サリルマブ | 11 | |
| オゾラリズマブ | 7 | |
| JAK阻害薬 | トファシチニブ | 21 | 
| バリシチニブ | 33 | |
| フィルゴチニブ | 8 | |
| ペフィシチニブ | 2 | |
| ウパダシチニブ | 28 | 
400名(56%)の患者にメトトレキサートを投与しております。
また、積極的に生物学的製剤(213名/2085件)やJAK阻害薬(87名/548件)を用いた治療をしております。
また、積極的に生物学的製剤(213名/2085件)やJAK阻害薬(87名/548件)を用いた治療をしております。
指定難病通院患者数:98名
| 病名 | 通院人数 | 
|---|---|
| 顕微鏡的多発血管炎 | 5 | 
| 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 | 2 | 
| 悪性関節リウマチ | 10 | 
| 全身性エリテマトーデス | 28 | 
| 皮膚筋炎/多発性筋炎 | 9 | 
| 全身性強皮症 | 17 | 
| 混合性結合識病 | 6 | 
| シェーグレン症候群 | 5 | 
| 成人スチル病 | 3 | 
| ベーチェット病 | 6 | 
| サルコイドーシス | 1 | 
| 結節性多発動脈炎 | 2 | 
| ウェルナー症候群 | 1 | 
| 類天疱瘡 | 2 | 
| 巨細胞動脈炎 | 1 |